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EMC測定の伝導エミッションと放射エミッション

EMC(電磁両立性)とは

EMC(電磁両立性)とは、電気機器から放出される電磁波などの電気ノイズを抑え、それと同時に周囲からの電気ノイズによって自身の電気系統がトラブルを発生させない性能を意味します。そして、EMC試験とは、電気機器などが内部又は外部からの電気ノイズに対して、性能や動作が影響を受けないか測定する試験のことです。例えば、パソコンの近くのラジオから雑音が聞こえたりするのは、パソコンからの電磁波がラジオの受信機能を阻害しているためです。EMC試験では、自身が発生する電磁波の影響を観るエミッション試験と外部からの影響を観るイミュニティ試験の2つが行われることになります。

伝導エミッションの測定

エミッション試験には、基本的に伝導エミッションと放射エミッションの2つの試験があります。伝道エミッションとは、電線を伝わってきた電気ノイズを測る方法で、LISNという装置を電源線の間に接続します。この装置は、電源の周波数成分を阻止しつつ、測定目標のノイズ成分だけを測定器に送る機能があります。また、この装置には、製品の電線を家庭用コンセントに挿したときと同等になる特性の回路も組み込まれています。LISNは電源線用の装置ですが、LANなどの通信線に対してはISNという装置が用いられます。

放射エミッションの測定

放射エミッションは、電波として放たれたノイズをアンテナによって測る方法です。伝導エミッションはノイズが電線を伝わるので、比較的分かりやすい測定方法だといえます。一方、電波となって放出されたノイズを測ることは大変難しいものになります。製品の部位や方向によっても電磁波の強さが異なるので、アンテナを色々と動かしたり、製品を回したりして測定するわけです。その為、測定には時間も労力もかかり、コストも大きくなります。それに対して、昨今では広範囲の周波数対応のアンテナを使うと同時に、測定用のソフトの性能を向上させることで、時間とコストの削減につなげています。測定には、一定のルールが定められており、電波の反射が起きないように、電波暗室という部屋で行われています。

EMC試験は、外部からの妨害波による耐性を見る試験と機器自身から出される妨害波をみる試験があります。